みなさんこんにちは、陽です。
先日楽天からクレカ積立でのポイント還元の引き上げが発表されました。
来年から始まる新NISAに向けて投資を始めようと考えている人にとっては一つの参考になるかと思うので、よかったら目を通してみてください。
この記事のまとめ
・楽天証券でクレカ積立する場合、今まで低コストファンドでは還元率が0.2%だった。今回の発表は2023年6月買付分から、通常カードは0.5%、ゴールドは0.75%、プレミアムは1.0%還元に引き上げられた。
・楽天キャッシュ積立と併用もできるので、クレカ積立5万円+キャッシュ積立5万円で、合計10万円の積立がクレジットで可能になった。
・SBI証券と比較すると、単純な月5万円の積立ではSBI証券の方が還元率が高いが、資金に余裕があり月10万円積立が可能なら、楽天キャッシュも併用することで多くのポイント還元を受け取ることが可能。
・楽天市場を普段から利用している人は、年間55万円の利用で年会費11,000円のプレミアムカードを利用しても損益はプラスになる。
楽天証券でのカード決済のポイント還元率引き上げ
投資信託として人気の低コストファンドeMAXIS Slimなどの還元率は今まで0.2%でしたが
今回の改訂により2023年6月以降、カードの種類によって0.5〜1%の還元率引き上げが発表されました。
カードの種類別のサービスや還元率に関して、詳しくはこちらの表をご覧ください。

楽天キャッシュ積立と併用できる
今まで、楽天カードでの積立時の還元率が0.2%だったため
0.5%還元を受けられる楽天キャッシュでの投資信託の積立をした方がお得でした。
なので、こちらを利用していた人が多かったのですが
こちらのサービスそのまま継続され、今回のクレカ積立と併用が可能となります。
併用のメリットとしては、来年から始まる新NISAを利用する際、「毎月最大10万円分の積立額に対してポイント還元が受けられる」という点です。
仮に毎月10万円積立ができるのであれば、新NISAの積立投資枠である120万円を全て埋めることが可能になります。
仮にプレミアムカード積立(1%還元)で5万円、キャッシュ積立(0.5%還元)で5万円、積立を継続した場合
毎月500+250=750ポイントとなり
1年で9,000ポイントの還元を受け取ることができることになります。
SBIなど他の証券会社はクレカ積立利用限度額は5万円までなので、10万円まで利用できるということは大きいメリットと言えるでしょう。
通常カードから、ゴールドやプレミアムカードに切り替えるべきなのか
ゴールドカードの場合
ゴールドカードに変更した場合、年会費が2,200円必要ですがクレカ積立の還元率が0.75%へ上がる為
5万円/月で積立した場合、年間4,500ポイント還元を受け取れます。
通常カードのままでは3,000ポイントなので+1,500ポイントとなりますが、このままでは差額700円分がマイナスとなってしまいます。
しかし、ゴールドカードのメリットとして、誕生月は楽天市場や楽天ブックスで+1%還元サービスを利用できたり、国内の空港ラウンジ2回無料特典が付いているため、楽天を利用する人や旅行によく行くという方は一考する価値があると思います。
また、ETC年会費550円も無料となります。
プレミアムカードの場合
プレミアムカードに変更した場合、年会費が11,000円と高額になりますが楽天市場でのポイント還元が+2%になります。(合計5%)
プレミアムカードで年会費の元を取るには単純に11,000ポイントを獲得することが条件となります。
これは楽天ふるさと納税も含み、楽天市場で年間55万円以上買い物をすることでお得に利用することができます。カードの利用額では無いので注意してください。
また、クレカ積立5万円/月で6,000ポイント還元、ゴールド同様誕生月サービスなども利用すれば、もっと少ない利用額で損益をプラスにすることができます。
SBI証券との比較
現在注目されているSBI証券のゴールドカードは年会費5,500円ですが、年100万円利用を達成すれば翌年以降は永年無料となります。さらに、クレカ積立も1%還元となります。
通常カードは0.5%還元です。
投資信託保有による年間のポイント還元もあるため、新NISAで長く運用することを考えるとメリットは大きいと思います。
対して楽天証券は毎月の付与はなく、一定残高達成時のみ進呈ポイントがあります。
以下に進呈ポイントの引用画像を載せておきます。

5年間積立した場合の比較
5年間5万円満額積立を継続した場合(合計300万円)
楽天証券でのポイント還元の合計
通常・・・・・・15,000P+投信保有390P=15,390P
ゴールド・・・・22,500P+390P=22,890P
プレミアム・・・30,000P+390P=30,390P
SBI証券でのポイント還元の合計
通常・・・・・・15,000P+投信保有2,700P=17,700P
ゴールド・・・・30,000P+2,700P=32,700P
楽天キャッシュも利用し5年間10万円積立を継続した場合(合計600万円)
楽天証券でのポイント還元の合計
通常・・・クレカ15,000P+キャッシュ15,000P+投信保有590P=30,590P
ゴールド・・・22,500P+15,000P+590P=38,090P
プレミアム・・・30,000P+15,000P+590P=45,590P
SBI証券でのポイント還元の合計
通常・・・クレカ15,000P+投信保有7,560P=22,560P
ゴールド・・・30,000P+7,560P=37,560P
以上のシミュレーションにより、月5万円の積立ではSBI証券の方が優勢ですが、楽天キャッシュも併用できる月10万円での積立では、楽天証券の方が多くのポイントを獲得できます。
注意点
このシミュレーションは、単純な積立投資でのポイント還元の比較であり、年会費や楽天市場利用を考慮していません。
プレミアムカードの利用で1%還元となるが、年会費が11,000円と高額であり、楽天市場など楽天サービスをあまり利用しない人は、実質の還元率が低くなる可能性もあります。
【結論】SBIと楽天どちらを選ぶか
結局どちらの証券会社を利用すればいいのか、という結論ですが
・現在SBI証券でゴールドカードを利用し積立を行なっており、100万円修行を完遂、または遂行中の人はそのままSBI証券を利用すればいいと思います。
・資金に余力があり、月10万円以上積立投資を行える人は、楽天証券でクレカ+キャッシュ決済を最大限利用するのもありです。
・ただ、楽天証券を普段から利用しない人は、プレミアムカードなどの利用で年会費が発生するため、トータルの還元率が下がってしまうこともあるため注意が必要です。
・「通常カードを利用する」という方は、SBI証券では投信保有ポイント還元があり、楽天証券では使いやすさや楽天市場利用の還元があるため自分に合った証券会社を利用しましょう。楽天サービスを利用する方は、今回のクレカ積立を積極的に利用することをオススメします。
自分の生活により適応している証券会社を選択し、お得な生活を送りましょう!

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